◆目のお話です。

■目とカメラはよく似ています。
・カメラの場合は、被写体の像はレンズを通して、フィルムに到達します。その際ピントを合わせ
 るために、水晶体のように厚さを変えることができないので、レンズを前後に移動させて、調節
 します。また絞りで光の量を加減します。
・人間の目は物を見ようとするときに、目に入ってきた光は角膜と水晶体を通り屈折して、
 網膜に物の像が映し出されます。その時目は、ピントを合わせて像をはっきり写すために
 毛様体により水晶体の厚さを調節し、また虹彩により光の量も加減します。
こぼれ話
・フィルム上に写る像も網膜に写る像も上下左右が逆さまになっています。フィルムの場合は、
 反転させる事により正しい方向にします。人間の目の場合は脳が逆さまになった像を正常
 とみなすようにするので、正しい方向に見えるように感じます。
■近視と遠視
・正視の場合遠くの物を見るとき、眼内に入る光は、網膜の黄斑部に像を結びます。
・近視の場合、眼内に入る光は、網膜の手前硝子体内に、像を結びます。
・遠視の場合、眼内に入る光は、網膜の後方有限の距離に像を結びます。 
■近視と遠視の矯正
・近視の矯正は図のように凹レンズを使い、網膜上に像が結ぶよう矯正します。
・遠視の矯正は図のように凸レンズを使い、網膜上に像が結ぶよう矯正します。
■乱視の状態と矯正

*乱視検査表
・乱視の目の状態は、角膜の湾曲が方向によって異なっているために、平行光線の
 焦点を結ぶ線が異なり、外界の1点が網膜に1点として像を結びません。
 よって図のように1定方向は鮮明に見えても、他方はぼやけてしまうといった
 症状が出ます。
・乱視の矯正は図のように、円柱レンズを使って、ずれている方向に、レンズを入れて
 網膜上に像が結ぶよう矯正します。
■老視とは?
・目の調節力は、年齢とともに弱まります。年をとればとるほど、近くが見えにくくなってきます。
 人間の目は、近くを見るときに、毛様体を使って水晶体を厚くします。年齢を重ねるごとに、
 この働きが弱ってきます。これが老眼です。したがって、遠視、近視、乱視の人にもみな
 平等に起こってきます。
 遠視と老眼は同じ凸レンズを使うため、間違えやすいですが、遠視が屈折異常なのに
 対して、老視は調節能力の低下からおこるものです。
 一般に45歳ごろからはじまると言われております。新聞の字が約40cm位離さなければ、
 見えにくくなってきましたら、そろそろかな?と思って下さい。
■仮性近視(偽近視)とは?
・偽近視とは過度の近業作業などによって起こる、毛様体筋の異常な緊張によって、正視の
 状態が、屈折性近視の状態になることです。
 テレビゲームなどの、し過ぎも原因になる事が多いです。小学生くらいの子供を検眼すると
 コンピューター視力検査では、近視になるけど、時間をかけて毛様体筋の緊張をとりながら
 検眼すると、まったくの正視ということがたまにあります。
■近視の予防には?
・近視になる原因は、本を読んだり、勉強したりする時に目を近づけて長時間見つづける
 ことが原因で近視になる事が多いので、その予防には昔から言われている事ですが、
 読み書きをする時は姿勢をよくし、目と本の距離を30cm離し、充分な明るさ(300ルクス)
 以上)をとるようにします。またテレビを長時間見つづけることも良くありません。
 近業作業もテレビゲームも1時間見たら10分休む様に心がけましょう。(休む時はなるべく
 遠方を見るように)
 あと充分な体力を持つ事も大切で、栄養のバランスのとれた食事と適当な運動が必要です。
・いったん近視になってしまうと、進行をおさえることはなかなかむずかしいです。
 近視の進行をおさえるには、正しく合ったメガネを使い、その上で上記の注意を守るようにしま
 す。
 メガネをかけたために近視が進むと言う事はありません。ただ過矯正(強すぎる)メガネを
 かけていると、その度数に目が合ってしまい、結果度が進むことがあります。
 やはり正しく矯正されたメガネで物を見ることが、将来の視力の確保のために大切です。
  

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